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リノベーションの前提条件について調べてみた

リノベーションエキスポに行った時に、その道のプロの方が揃っているので、以前から気になっていたことを色々と質問してました。

 

yutarou-world.hatenablog.com

 

リノベーション、リノベーションと世間が騒いでいるわけですが、こういう風潮になったのは、国の方針の影響だったりとか市場価値があるので民間の関係でメディアでよく取り上げられるようになったわけですが、単純に何でもかんでもリノベーション出来るわけがないだろってことで、どういったものがリノベーションすべきかっということを専門の方たちとお話してました。

 

結論から言うと、やっぱり基礎設計と望むレベルによって変わってくるようです。

耐震にせいても、断熱性能にしても、後付で色々と付け加えることは出来るには出来るみたいです。ただ、それに比例してお金がかかってくるわけで、そうなると新築とあんまり変わらない値段に達するようです。

realestate.yahoo.co.jp

sumika.me

renove.live

ここから記事でも書かれているように旧建築基準法時代の住宅を耐震性能・断熱性も考慮してフルリノベーションすると規模にもよりますが、1千万後半から2千万は到達するのが見て取れます。勿論大きさにもよりますが。。。

こうなるとやっぱり新築住宅と大差ない値段になってきて、リノベーションの旨味が薄くなります。なので、町家だったり思い入れがある家を残したいみたいな特別な理由がない限り、無理やりリノベーションしても仕方ないって感じですね。

http://www.jresearch.net/house/jresearch/kizon/pdf/kizon08_04_comment.pdf

リクルートの住まい研究所の消費者調査を見ても、中古物件の価格に対して3分の1から半分くらいが希望してる人が多いでしょうし、”わからない”という意見から観ても似た価格なら新築を選ぶっていうのは分からんでもないです。

一応、今年の4月からホームインスペクションの結果説明が義務化されるので、分かる範囲での現状は分かるでしょうが、

realestate.yahoo.co.jp

個人的に思うのは分かる人しか通用しないような気がするんですよね。仮にインスペクションの説明を受けたとしても、それ以外のところで問題点が出ている可能性がありますし

そういった部分で不安要素がある以上、単純に義務化だけでは不足しているような気はします。なので、個人的に凄く革新的だなと思っているのがライフルさんの住宅評価認定サービスは、知識不足の不安を緩和できるんじゃないかなと思っています。

ホームインスペクションについて勉強不足なので、この評価の仕方に問題があるのかは判断つきませんが、方向性として凄く面白いので、いろんな住宅がこれの認定書をもらってたら不安が緩和しそうです。

lifull.com

 

 

 

リノベーションのメリットってやっぱり機能性の高くて、自分好みの家を新築より安価に獲得できるってことだと思うんですよね。ただ、その前提条件として購入する中古物件は十分なスペックと保守点検が必要不可欠という。日本だと存在自体は知っている人はいるんだけど、情報の不足や知識不足の不安で危ぶまれているって感じですね。

スペックの指標はライフの評価指標のようなものが機能性や省エネ部分含めてエンドユーザにわかりやすい・安心できる形で提供できるのが、まず必要ですよね。ドイツとか欧州がそういった指標を買い手に優しい形で提供しているという記事を以前見たことが有るので、今度調べて纏めてみようと思います。

あと、そういった明確な評価指標が出来た上で、中古住宅+リノベーションか新築かを比較検討できるようにするのが良いでしょうね。新築でも機能性やデザイン性を度外視すれば、ローコストに落とし込めます。売ることを前提にするならローコストは難しいことも有るでしょうけど、売るつもりがないとか、デメリットに付いて理解が有るなら、間違った選択では無いです。

ローコスト住宅と高性能住宅の建築費用の違い

ハウスメーカー選びはここを見ろ! - NAVER まとめ

一番問題なのは知らなくて後悔してしまうことなので、家を買おうとしている人に理解有る形で介入して、ちゃんと考えて比較検討して動いてもらえるようなサービス形態が必要ですねよね。せっかくインターネットがあるんですから。最近見たやつだとカヤックさんがつくったSuMiKaは個人的に面白いって感じました。建築士の方々が親身に相談に乗ってくれてるのが強いです。

www.kayac-living.com