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ハウステック、不動産テックに関してまとめたり、自分でやってみたりしてます

不動産テック勉強会#7に行ってきました

8月22日に開催された不動産テック勉強会#7に参加してきました。
itandi.connpass.com


もともと知ってて、行ってみたかったけど京都に住んでる学生にとっては悩ましい所でした。
ただ今回は、別件で東京に行く用事があったので行ってきました。



それで今回のメインのお話がブロックチェーンという技術。
凄くざっくりいうと、分散して情報を記録することでデータが改竄されていないことを保証してくれる技術(専門の人には起こられそうな説明)
そのため、改竄されては困るような送金記録や契約の記録などの保証が可能になります。



それでいろんな企業の方が自社でのブロックチェーンの活用事例だったりを說明してくださったんですが、
特に気になったのがLIFULLさんが話してくださった不動産情報の一元管理のためのブロックチェーンの活用が個人的にはそそる内容でした。

現在LIFULLさんも独自の不動産のデータベースを持っていて
不動産の使用情報や、過去の価格情報を元に対象の不動産の価格を推定を行っているのですが
登壇者の方が言うには、その情報に改ざんがされていないかどうかの保証があるのかと言われるそうです。
あと、現在空き室があってもそれが現在本当に空き室になっているかの更新が難しいそうです。
例えば、ある仲介業者のページAで募集を見て、
その物件を契約したいと思った場合、
募集をかけていた仲介業者を通じて契約を行わけですが
その時に既に他の方によって先に差し押さえられている可能性があります。
というのも、これは仲介業者によって掲示されている物件情報は
売り手の申告によって更新されるためだそうです。
そのため、現状の仕組みだと、それの少し前に他の方が別の仲介業者Bを見て、
契約を行っている場合に先のような事態が起こってしまいます。

より利用者に質の高いサービスを提供するにあたっては
やはりこのように統合のデータベースを使うことは正しいのですが
ビジネス的な観点でやはり他社との優位性を示したいわけで
そうなってくると情報の一元化というのはあまりスムーズではないとことです。
あと、ブロックチェーンによって情報が改変されていないかの保証はされているんだけれども、
そもそもが間違ってた情報を提供されていたら問題だよねとも言われていました。


ただ、そういった難しいところは有るものの不動産統一データベースによって
データ分析やAIによる新たなサービスの幅が広がります。


このようにエンジニアの視点だと色々とハッピーな妄想が広がるのですが
前途多難だろうなというのが個人的な感想です。


仮に不動産情報を統合できたとしても
優良物件はデータベースに追加される前にコネクションの強い投資家や仲介業者に
管理会社が流す可能性が高そうです。
後、過去に似たようなことを国主体でやったことが有ったそうです。
ただ、その時は失敗したそうです。
というのも、各不動産会社が独自で別の記録をつけているので二度手間になってしまい衰退してしまったためだそうです。



統一データベースは、色々と使い所があって多種多様なサービスが出現する兆しになりそうですが
現状、不動産側にもメリットを提示して進めていく必要がありそうだなと感じました。

之以外でも不動産テックは年々勢いをましてっていますし、
今後さらなる知名度と投資が行われていきそうですが
単純にエンジニアよりのサービス展開だと「おうちダイレクト」のように上手く普及しないのだと思います。
現状、売り手側にも買い手側にも不動産にITを持ち込むことに抵抗があるでしょうし、知識もありません。


ただ、やっぱり不動産とITの掛け合わせには夢がありますし、より良い暮らしに発展させることが出来ると思います。
なので、いきなり両側盛り込んだサービスよりも仲介会社、売り手、買い手、各々に向けたものから進めていくのが発展につながるかなと感じました。






P.S.
イタンジの方々が優しすぎて涙が出ました。